プロがおすすめします!初心者にも使いやすいタイプのレンズ(APS-C編)
料理撮影に適した焦点距離とは
あなたは料理を撮る時、どのレンズにしようか迷いますか?どの焦点距離が正解なのかって。
もちろんどんな写真に仕上げたいかで変わります。
でも一般的にはどの焦点距離がベストでしょうか?
一度知れば、迷いません。
まずは標準ズームを使って焦点距離による写りの違いを見てみましょう。
24mm、35mm、50mm、70mmの四種類で撮り比べてみましょう。
※『35㎜換算』で説明しています。同じ焦点距離50㎜のレンズでもカメラセンサーのフォーマットが違うと画角が変わります。ここではAPS-Cセンサーのカメラを使っているのでカメラのセンサーがフルサイズの場合は37mm、54mm、77mm、107mmの画角ですね。
結論から言うと
50mm~70mm
このあたりの焦点距離を使いましょう。
焦点距離の長い方が正解です。
フルサイズカメラの場合は77mm~105mmの焦点距離です。(70mm-105mmという方がいいですね)
理由は…
✔ デフォルメ感がない
つまり物の形が実物に近く自然に見えるんですね。
そして、24mm側はおすすめしません。
違いを作例で見てみましょう
左の焦点距離は70mmで右は24mmです。
右の写真、焦点距離24mmにある手前のサンドイッチはデフォルメされた形で、これはこれで面白いのですが、後ろにあるサンドイッチはかなり小さく見えますね。
焦点距離70mmの方は大きさ、形とも自然です。
もう少し比べてみましょう。今度はワインボトルです。
「おすすめ70mm」と「避けたい24mm」を比較
70mmと24mmの写りを比較してみましょう。
まず作例写真の撮影ルールを決めました。
- 被写体のワインボトルの位置は変えません
- ズームレンズの焦点距離を変えます
- ボトルが画面の中で同じ位置、大きさになるようにカメラを移動させます
- 背景の小道具も動かさない
それではおすすめの70mmとあまりおすすめしない24mmを比べましょう。
70mm
焦点距離70mm(フルサイズのカメラだと107mm)
24mm
焦点距離24mm(フルサイズのカメラだと37mm)
どうでしょうか?
焦点距離70mmで撮った方は見た目に近く、ボトルがすっと立っている印象があると思います。
比べて24mmの広角側の方はボトルの上部と下部が後ろへすこし反っているように、感じないでしょうか。
24mmなど広角側の焦点距離だと歪みが出てしまいます。これはレンズの構造上の問題なのでしょうがないのです。
並べてみると、もっと分かりやすいですね。
結果として形をありのままで見せたい料理などの商品には、形が歪まない望遠側の焦点距離を使うのが一般的で、写真の結果としても正解となるのです。
今回使ったレンズでいうと、70mmが望遠側の焦点距離ですね。
24mmは使えない!
24mmはどんな料理撮影に向いているのか
プロでも真俯瞰から料理を撮影する時は、焦点距離35mmあたりを使う事もあります。
真俯瞰とは真上の事です。
真俯瞰だとほとんど歪みが気にならないですよね。
あと、ご飯を食べに行った時にスナップで料理を撮る場合は24mmはちょうどいいです。
スナップなので歪んでいてもいいし、なにより座ったまま撮れるのがうれしいですね。
焦点距離50mmと35mmの場合
次に50mmと35mmも一緒に比べましょう。
両方ともとても人気の焦点距離です。
50mm
焦点距離50mm(フルサイズのカメラだと77mm)
歪みが気にならないですね。
35mm
35mm(フルサイズだと54mm)
若干まだ歪みがありますよね…。
どうでしょうか?並べてみました。
レンズの特徴も出ているかもしれませんが、比べると50mmの方が良さそうですね。
▲焦点距離50mmで撮ったワインボトル ▲焦点距離35mmで撮ったワインボトル
最後に
料理撮影に使う焦点距離について書きました。
いかがでしたでしょうか?
ズームレンズも単焦点レンズでも焦点距離の長い望遠側を選ぶ。
これに限りますね…。
別記事でおすすめのレンズも紹介しています。ティルトシフトレンズですが料理に適した焦点距離で4本ピックアップしました。ティルトシフトレンズとは?料理撮影に最適な3つの理由。ニコンやキャノン以外のボディーにも安価、簡単に取り付け。
ぜひ覗いてみてください!
ピンバック: ティルトシフトレンズとは?料理撮影に最適な3つの理由。ニコンやキャノン以外のボディーにも安価、簡単に取り付け。 | メシドリ: Food and Photo