▲マンフロット Manfrotto MVH500AH と雲台410(アルカスイス化したもの)
メシドリ的三脚の選び方
三脚も種類があるしチェックするにも商品のスペック/仕様も項目が多く多種多様です。何を買ったらいいか迷いますよね。どこを見たらいいでしょうか?
料理の撮影という目的を踏まえて見ていきましょう。三脚を選ぶうえで抑えたい5つのポイントをお教えします。
大体定価25000円くらいの予算感です。
目次です。
メシドリで使用している三脚
まずはメシドリで使用している三脚を紹介します。
マンフロット二台、ジッツオ一台使っています。
スリック、ベルボンも以前は使いました。どれもいい三脚でしたが現在はこれで満足です。
今回はこのマンフロット二台を中心にお話します。
- マンフロット Manfrotto 7322YB
- マンフロット Manfrotto MVH500AH と雲台410(アルカスイス化したもの)
ちなみに Manfrotto 7322YBは生産終了。Manfrotto MVH500AHはマニアックな雲台をつけています…。ですが二台を通して三脚選びの参考になるはずです!
5つのポイント
室内で料理の撮影をする目的の場合はマンフロット 7322YBくらいの三脚でもいいのではないかと思います。ミラーレス一眼レフやコンパクトカメラを使用するのに問題ないスペックです。
マンフロット 7322YBはコンパクトで軽い割にはしっかりとしたつくりです。さすがマンフロット。軽くてしっかりしたものって作るのが難しいのではないかと思います。Sony αシリーズに標準ズームレンズなどを付けて使用しています。重いレンズとなるとちょっと不安です。あとミラーの入っている一眼レフの使用もきつそうですね。マンフロット 7322YBは耐荷重は2㎏です。使用したいカメラとレンズの重さは確認したほうがいいですよね。
撮影以外の時はメッセージやおすすめメニューなどを書いたブラックボードをかけるのに使ってもよいのかと。
それでは5つのポイントです。
料理撮影でミラーレス一眼レフやコンデジのみを使用する場合
- 信頼性のある三脚メーカー
- 撮影テーブルの高さを考慮した全長-アイレベルが理想
- センターポールつき
- ビデオ専用ではない雲台付き
- 耐荷重2㎏
これなら定価2万5千円以下で間違いなく買えるはずです。
おすすめしたい三脚メーカー
マンフロット、ジッツオ、スリックやベルボンなど知名度のある三脚メーカーがおすすめです。長年培った技術があり信頼して長く使えます。
センターポールって何?
センターポールがついてるタイプにしましょう。
…ってセンターポールって何?
センターポールって首みたいなもので、まず三脚の脚を三本伸ばして高さをざっくり決めてからセンターポールも伸ばして高さの微調整をします。これがないと不便です。コンパクトな三脚だとセンターポールがないタイプもあるようです。購入前にぜひ確認しましょう!
雲台って交換するの?
雲台とはカメラと三脚の三本足をつなぐ台です。
雲台自体を動かしてカメラの角度や向きを変えてフレームを決めます。これって外れてしかも交換できるんです。
コンパクトに設計されている三脚は不自由な面もあります。実は雲台の交換が出来ないタイプも多いです。大体は自由雲台が装備されています。マンフロット 7322YBも雲台は自由雲台で雲台のボールにカメラを付けてくるくる回しながら構図を決めますが慣れないと構図が決めずらいです。雲台は外れますが交換となると難しい機種ですね。
でも交換って必要ですか?
特にこだわりがなければ交換を考えなくてもいいと思いますよ。使い心地が問題なければ大丈夫かと思います。雲台選びは撮影にこなれてからで十分です。
耐荷重
これ以上重いと固定できないかもっていう目安が耐荷重。
三脚ががんばってくれる重さの限界ですね。カメラ、特にレンズは重いものもあります。耐荷重の数値だけがブレを抑える目安のすべてではないのですが、使うカメラやレンズの重さと比べてみましょう。
先ほども書きましたがマンフロット 7322YBの耐荷重は2㎏。ちょっと心配ですか?でもメシドリの場合ほぼ室内で使用するので、風の影響なんかも考えなくても大丈夫ですよ。
一眼レフでも撮りたいって場合は最大耐荷重が5㎏以上は必要です。先に紹介したマンフロット MVH500AHはこのタイプです。Nikon D850など一眼レフカメラに使っています。
全長も忘れずに
いくらコンパクトで軽いと言っても全長が低すぎたってことにならないように全長も確認しましょう。
マンフロット 7322YBはセンターポールを伸ばさない場合、全伸高122㎝です。料理撮影には十分な高さです。
センタポールってやはり一本なんで油断しているとブレたりすることもあるんですよね。高さを決める時の微調整や、どうしても高くしたいときの最終手段と考えてます。
欲を言えばアイレベル付近まで伸びて欲しいです。
真俯瞰でも撮りたい
真上から料理を撮りたい。おしゃれな感じですね。タイポグラフィー的だし、デザインもこ洒落た雰囲気を出せるのではないでしょうか?
真俯瞰撮影用の雲台もあります。あと真俯瞰撮影も出来る三脚もあります。
頻繁に俯瞰した写真を使いそうな場合は検討してみましょう。
真俯瞰撮影用の雲台は使ったことがないのでここでは何も書きませんが、三脚の方は以前使っていました。マンフロット055+雲台410です。このシリーズの三脚はセンターポールが90度曲がり三脚にカメラを固定しながらの真俯瞰撮影が可能です。便利でしたが、ちょっと目を離した隙になんと盗まれてしまったのです。くやしい…。全長も十分あって良かったんですけどね。でもクイックパーワーロックっていうのが脚についているんですが、そこによく指を挟めるんですよね。パチン!って…。
選び方は?
まずは可動域で決めましょう
購入の注意点はどこまで首が伸びるかって部分です。アームもしくはセンターポールを伸ばして使いますが撮影したいものの真ん中まで届くか検討しましょう。レンズの中心が撮りたいものの真ん中に持ってきて真俯瞰の撮影ができます。単品のお皿一枚なら短くてもいいのですが、コースやイメージ写真などたくさんのお皿を広く撮ると考えると可動域が長い方が有利ですね。
最後に
いかがでしたでしょうか?用途を絞ればコストを抑えていいものをそろえる事が出来ます。
個人的に仕事で使う場合、最低限下記のポイントをクリアしたものと決めています。
- 全長が170以上
- 最大耐荷重5㎏以上
- 素材はカーボンなど軽いもの
- 信頼性のある三脚メーカー
- 見た目が好き
もちろんセンターポールや雲台の交換は出来るタイプのものです。
料理だけでなくポートレートや建築など幅広い撮影に使用します。どの場合にもそつなく使えて持ち運びもつらくならない重量がポイントです。だって三脚以外にもストロボのセットやカメラボディとレンズ数本…。ロケとなると移動が大変です。なるべく軽量化したくなりますよね。他にも耐久性、信頼性というのも大切です。だいたいこの条件で探すと6万~となりそうですね。雲台は別途購入です。
三脚っているのかな~と思っているあなたのためへ書いた三脚の必要性についての記事もあります。是非お立ち寄りください!
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